「さ行」から始まる用語集
サテン仕上げ
サテン仕上げ(Satin Finish)とは、表面仕上げの一つ。
サテンに似た質感のつや消し仕上げ。
サルトリア
イタリア語で「仕立て屋やテーラリング技術のことを意味する。英語ではテーラー(tailor)。
伝統的な仕立て技術を使って仕立てたスーツを「サルトリア・スーツ」、伝統的な仕立て技術のことを「サルトリア・テーラリング」などと呼んだり、テーラードアイテムを意識したデザインのことを「サルトリア風」と表現したりする。
シアリング
シアリングは「毛を刈り込んだ羊毛」という意味。
ムートンの毛足を刈り込んで風合いを変えたり、模様をつけたりすることを言う。
シャーリング
細かいギャザーを寄せて模様を付けるテクニック。
ミシンで施す場合、波縫いをした後に下糸だけを引いてギャザーを寄せるとシャーリングができる。
また、上糸は通常の糸、下糸をゴム糸にして波縫いをすると、ストレッチするシャーリングを作ることができる。
ショルダーストラップ
ショルダーストラップとは、バッグを肩にかけるための紐(ストラップ)のこと。
また、肩に装飾する紐、肩章のことも意味する。
洋服では、トレンチコートなどに見られることが多い。
ショルダーノッチ
ショルダーノッチ(shoulder knot)は肩章、肩の線に沿って装着される細長い飾りの1つ。
その中でもモール編みされたタイプのことを言い、肩章の留め金通しを置くことで取り付けられることが多い。
ミリタリーが起源となっており、ミリタリー系のファッションにてしばしば用いられる。
ショルダーライン
ショルダーラインとは、肩のライン、衣服の肩線のこと。
直線的なもの、丸みがあるものなど様々な形がある。
ショールカラー
ショールカラーとはジャケットやコートの襟の形で、首にショールをかけたような襟、後ろから前にかけて刻みのない襟。
へちま状に細長く折り返って曲線的に作られたデザインが特徴。
シーム
縫い目のこと。
縫わずに熱や糊で接着した接合部のことを「シームレス」と呼ぶ。
スケルトン
従来は骨格、骸骨のこと。
それから派生して、透明で中が見えるような、骨格だけのアイテムに対して用いられることが多い。
スタンドカラー
スタンドカラーとは和製英語で、立ち襟の総称。英語ではスタンディングカラーやスタンドアップカラーと呼ぶ。
まっすぐ立った襟が特徴的で、バンドカラーもほぼ同義。
ステッチ
手縫い、刺繍、ミシン縫い、レース、ニット、手芸の刺し目など針目の総称。
刺繍(ししゅう)などの刺し方、刺し目、編み物の編み目などをさす。
種類としては、単に糸を絡ませたただけのものから、複雑なものまで幅広くある。地域や伝統によってもその手法は異なる。
ステンシル
ステンシルとは、渋紙に文字や模様を切り抜き、これを紙、布、木の板などの上に乗せて、色を刷り込む型染めのこと。
ストーンウォッシュ
ジーンズの中に石(天然軽石など)を入れて、ワッシャーで洗う加工方法。
石のかたちや大きさによって、色落ち、柔らかさなどが変わる。
スナップボタン
スナップボタンとは、凹凸で一組のボタンのこと。
押し合わせて留めるタイプであり、留める際にパチンと音がすることから英語でスナップと名付けられた。
スモッキング
刺繍の手法の1つ。
平らな布地に細かいひだをとり、ひだ山を刺繍糸で模様をつくりながらとめていく手法。
もともとヨーロッパの労働者たちの作業着である丈の長い上着(スモック:smock)の背中や袖などに施されていたのに由来する。
製品染め
縫製などを終え、製品が仕上がってから最後に色を染めること。
生地から縫い目まですべてが同じ染料で染められることで、独特の風合いが出る。
「後染め」、「ガーメントダイ」とも呼ばれる。
センタープレス
パンツの中央(センター)にアイロンを当て、一本の折り目を付けるディテールテクニック。
そのようなアイテムをセンタープレスパンツと呼ぶ。
側章
パンツの両サイドに縦に付けられたテープのこと。フォーマルウェアやユニフォームなどに見られるデザイン。
燕尾服では2本、タキシードには1本が正式なルール。