デザイン・芸術運動|ジャンル別用語集|レディースファッション情報や流行を追うならファッションの花道


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デザイン・芸術運動の用語集

アバンギャルド

アバンギャルド(アヴァンギャルド)は「前衛、先駆け、革新的」の意。
特に第1次世界大戦の頃起こった自然主義否定のアブストラクト(抽象主義)、シュール・レアリズム(超現実主義)などの芸術運動に見られた発想の自由を根底とする。
ファッションでは大胆且つ独創的なデザインを指して使用していることが多い。

アルテ・ポーヴェラ

アルテ・ポーヴェラは、60年代後半から70年代にかけてのモダンアート(先端的な美術運動)。
イタリア語で「貧しい芸術」の意味。芸術関連の用語としては、1967年、ジェルマーノ・チェラントにより命名される。
加工などを施さない生の工業的な素材や、安価で古びた日用品を題材として使い、そのプリミティブな要素の構成によって、抽象的な形態をもって作品の本質を提示した。
60年代後半の先端的アートの特徴として、ミニマルアートなどとも共通する部分がある。
代表的なアーティストにヤニス・クネリス、ジュリオ・パオリーニなどが上げられる。

アールヌーヴォー

19世紀年代末から20世紀初頭にかけて欧州・アメリカなどで流行した美術、建築、室内装飾、グラフィックデザイン(ポスター)、ガラス工芸などに見られた新芸術様式。
アーツ&クラフツ運動や鉄など新素材登場が背景となった。
しなやかなな曲線、曲面などが特徴。ガラス、鉄などを用いて、植物から昆虫、動物などの形態を装飾パターンに用いることが多い。
「Art Nouveau」という言葉自体は「新しい」芸術を意味している。

アール・デコ

直線的で幾何学的な模様が特徴。20代~30年代に流行した装飾様式。
「アール・デコ」は建築工芸など幅広い分野で見られた。簡潔で、直線や幾何学的な図柄で構成された「合理的な装飾様式」。
芸術と産業が結びついた新しい時代の美術様式と言われた。
直線的で幾何学的な柄をアール・デコ柄という。
当時は、平面的なドレスや黒に金銀のラメやスパンコールの組み合わせが流行した。
アール・デコに対して、アール・ヌーボーは曲線的で植物などをモチーフにしているのが特徴。

インスタレーションプロジェクト

現代美術の提示方法の一つで、空間そのものや環境全体が作品となる表現方法のこと。
展示期間があり、一時的な作品である場合が多い。
インスタレーションとは本来「設置、装置」という意味。

グラフィカル

グラフィカルとは「絵画的、彫刻的、まのあたりに見るようなさま」という意味。
絵画的、彫刻的な要素を大胆にプリントやカラーに落とし込んだスタイルを表現する場合に使用される。

コラージュ

写真、印刷物、映像などを「切り貼り」することによって作られる近代的アートの一種のこと。

サンドパフォーマンス

サンドパフォーマンス(sand art performance)は砂を素材として表現を行なうアートの1種。サンドアートパフォーマンスとも言う。
ガラスに砂を撒きそこに光を当て、その光と影によって砂絵を描いたり、さらに砂絵を次々と変化させて物語を構成する。

ジオメトリック

ジオメトリックとは「幾何学の、幾何学的な」という意味。
ジオメトリック・プリントとは、直線や曲線を用いて描かれる幾何学模様のプリントのこと。水玉や格子柄も含む。

スウィンギング・ロンドン

スウィンギング・ロンドン(Swinging London)は、1960年代におけるファッション、音楽、映画、建築などにおけるロンドンのストリートカルチャー。
ミニスカートやサイケデリック・アートなどに代表される。
スウィンギン・シックスティーズ(Swinging-Sixties)とも呼ばれる。
キーワードは「ビートルズ」、「ミニスカート」、「ツィギー(モデル)」、「マリー・クワント」、「ヴィダル・サスーン」、「カーナビー・ストリート」、「BIBA」など。

デカダンス

19世紀末のフランスを中心とする虚無的、耽美(たんび)的な文芸思潮、既成のキリスト教的価値観に懐疑的で、芸術至上主義的な立場の一派をさす。
作家ではワイルド、ボードレールなどが代表とされる。

バウハウス

1919年、ドイツ、ワイマールに設立された美術(工芸・写真・デザインなど)と建築に関する総合的教育を行った学校。1933年ナチスにより閉校となった。
バウハウスは、ドイツ語で「建築の家」を意味する。
学校としての活動だけではなく、モダニズム建築に大きな影響を与えため、その流れを汲む合理主義的、機能主義的な芸術を指すこともある。

フューチャリズム

1970年代に起こった未来主義や未来派のことをいう。
当時、ピエール・カルダンやパコ・ラバンヌによる新しい合成素材を使った人工的感覚のファッションを指す。

ミニマリズム

最小限主義。造形芸術という分野において1960年代のアメリカに登場し主流を占めた傾向。
ファッションでは極限までシンプル化した服などを言う。
服から無駄な要素をすべて省き、最小限にすることにより本来人間のもつ人間本来の持つ感覚を回復させ、内面性を浮かび上がらせようとするもの。
ヘルムート・ラングが有名。

リミックス

過去の流行を現代の新しい感覚で再構築し、新しいものとしてよみがえらせること。
本来は音楽用語で、すでに存在している楽曲を新しく編集し直して世に出す作業のことである。